私小説

祝祭と日常

カネコアヤノという歌うたいがいる。 今日はその歌うたいの声と詩に触れるため、武蔵野公会堂に行ってきた。 彼女の歌を初めて生で聴いたのは今月1日、ラジオの観覧でバンド編成だった。その次の日には私の地元群馬で行われたグッバイサマーというイベントで…

天井が僕から離れていく

幼い頃、たぶん小学校に上がる少し前。両親と同じ部屋で寝ていた。 両親が同じ部屋にいるのになぜか孤独を感じた。 よくわからない感覚で、その怖さを伝えるすべを持たなかった少年は「暑い」とだけ言って泣き叫んだ。 小学生になった頃だろうか。 2段ベッド…