うんこ

えー、最近は寝ても覚めても新型コロナウィルス(COVID19)の話題ばかり。

まあ、事態が事態なのでしょうがないわけですが、それにしてもデマ、バカ、悪意等々の人間の嫌な部分まで見え隠れして、穏やかでいられない。

 

感染症の専門家でもない暇な"先生"が毎日テレビに出てきて無責任な発言をしまくる。コメンテーターがまたそれを焚きつける。それを見たバカが騙される。有事の際に対応している人々、組織を批判して足を引っ張る。

とにかくギスギスしている。社会の歪みが顕在化してきたみたいだ。

 

今回の事態で感じるのは、曲解や揚げ足取り、勘違い、思い込みによって他人を偉く下品に罵る人の多さだ。

少し前に #若者のせい という言葉がトレンドになっていた。話題になっているツイートはどれも"若者のせいにするな!バカな老害が菌を撒き散らしてるんだろうが!!"とか"政府の対応が悪いからだろ"とかそんなものばかり。

けれども実際に、ことの発端となった専門家会議の内容を見てもどこにも"若者のせい"などという言葉は登場しなかった。

若者の場合は感染しても症状が軽かったり、全く出ないことが多いが、自覚症状がないままウィルスの媒介者となり感染を拡大させる可能性があるから注意しようというだけの話だった。

話の中身は至極当然ともいえるものだ。

それなのに何故かこれが若者のせいと捉えられ、それに対してキレる若者が多数発生するという地獄。

 

本当に毎日うんざりする。ちょっとは落ち着けよ。

WHOがマスクに予防の効果はあまりないから過度の使用は控えて本当に必要なところに行き渡るようにしようというようなことを言ったら、今度はそれに対してキレる人々。

"陥れようとしてる!"とか"嘘を言うな"とかそんなのばっかり。

我々が普段使用しているようなマスクはウィルスを防ぐには目が荒すぎるという話がある。もちろんマスクの効果は物理的なウィルスのブロックだけが観点ではなく、口内や喉の湿度を保つなどの効果もあるため全く予防の効果がないというわけではないだろう。

だが、予防のためだけに使う人々のもとに過剰に供給されるよりは、すでに感染が確認されてる人や症状に疑いがある人に供給された方が社会全体にとって良いことだというのは明白である。

WHOが信用に足る組織なのかは別にしても、この内容そのものは全くおかしなものじゃないわけである。

 

気に入らない人や組織に対して過剰に下品で汚く罵る人が最近増えたなと思う。

こういう傾向って"老害"という言葉が使われるようになってから、より顕著になったように感じる。相手が悪いのだから汚く罵っても自分は許されると勘違いした人間が量産されたんじゃないかと。一つの言葉に相手を押し込めて問答無用で殴り続ける暴力性。

相手が悪い、或いは自分は被害者。そんな意識を免罪符として暴力性は肥大していく。

 

何もかもが断絶していく。ウィルスも怖いが、とにかく人間の醜さばかりが目につく。息苦しさと体の重さを感じて生きている。